新潟大学 農学部(応用生命科学、流域環境学) 学校推薦型選抜Ⅰ型(工業高校から農学部!?)
今回は新潟大学 農学部(応用生命科学および流域環境学プログラム)の学校推薦型選抜Ⅰ型(工業高校、専門高校推薦入試)について解説いたします。
工業高校は工学部だけではなく、推薦入試を使用して農学部に進学することも可能です。工業高校で化学や物質化学、バイオに関して興味をもち、もっと深く学びたいという方にお勧めです。
新潟大学 農学部には4つの主専攻プログラムがあります。
●応用生命科学プログラム
●食品科学プログラム
●生物資源科学プログラム
●流域環境学プログラム
学校推薦型選抜Ⅰ型において、応用生命科学プログラムと流域環境学プログラムは工業に関する学科を専攻している工業高校生に対して受験することが可能になります。
本記事は下記のサイトを元に構成しています。
入学者選抜要項 | 入試情報 – 新潟大学 (niigata-u.ac.jp)(令和6年度-2023年)
成績(評定平均)による足切りがない
工学部の学校推薦型選抜Ⅰ型入試と同じく、成績(評定平均)による足切りはありません。令和6年度の出願条件は以下の通りです。
令和6年3月に高等学校(中等教育学校を含む。以下同じ。)の農業に関する学科,工業に関する学科,水産に関する学科,家庭に関する学科及び総合学科のいずれかを卒業見込みの者,または令和3年度以降に卒業した者((注)の者を含む。)で,次の各号に該当し,当該学校長が特に優れていると認め,責任をもって推薦するものとします。
①学業・人物ともに優れ,農学の学習に意欲のある者
②合格した場合は,入学することを確約できる者
(注)は下記になります。
・令和5年度中に高等学校を卒業見込みの者
・令和5年度中に特別支援学校の高等部を卒業見込みの者
・令和5年度中に高等専門学校の第3年次を修了見込みの者
・文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程又は相当する課程を有するものとして認定又は指定した在外教育施設の当該課程を令和5年度中に修了見込みの者
募集人員は以下の通りなっています。
主専攻プログラム | 学校推薦型選抜の対象となる高等学校の範囲 | 募集人員(人) |
応用生命科学プログラム | 農業,工業,水産及び家庭に関する学科並びに総合学科 | 2 |
食品科学プログラム | 農業,水産及び家庭に関する学科並びに総合学科 | 2 |
生物資源科学プログラム | 農業に関する学科及び総合学科 | 5 |
流域環境学プログラム | 農業及び工業に関する学科並びに総合学科 | 4 |
工学部より人数が少ないかもしれませんが、挑戦する価値はあります。
筆記試験は小論文のみである
工学部と同様に筆記試験はありません。小論文と面接、書類審査によって選抜します。配点は以下の通りです。
主専攻プログラム | 小論文 | 面接 | 書類審査 | 合計 |
全ての主専攻プログラム | 50 | 30 | 20 | 100 |
この入試の配点は80/100は面接と口頭試問です。つまり、80%は当日の結果によって決まります。評定平均が低くても、合格する可能性があります。
小論文の過去問題は農学部に郵便問い合わせをすることによって、問題内容を知ることができます。詳しくは下記のホームページをご参照ください。(工学部はネット公開されているのに….)
入試資料について | 新潟大学農学部 (niigata-u.ac.jp)
倍率はそれほど高くはない
新潟大学 農学部 学校推薦型選抜Ⅰ型の倍率は工学部と同様それほど高くありません。
令和3~5年(2021ー2023)における学校推薦型選抜Ⅰ型の倍率は以下の通りです
専攻プログラム | 募集人員(人) | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率 |
応用生命科学プログラム | 2 | 3 | 1 | 1.5 |
食品科学プログラム | 2 | 3 | 2 | 1.5 |
生物資源科学プログラム | 5 | 10 | 6 | 2 |
流域環境学プログラム | 4 | 12 | 8 | 3 |
専攻プログラム | 募集人員(人) | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率 |
応用生命科学プログラム | 2 | 3 | 2 | 1.5 |
食品科学プログラム | 2 | 3 | 1 | 1.5 |
生物資源科学プログラム | 5 | 12 | 5 | 2.4 |
流域環境学プログラム | 4 | 9 | 5 | 2.3 |
専攻プログラム | 募集人員(人) | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率 |
応用生命科学プログラム | 2 | 4 | 2 | 2 |
食品科学プログラム | 2 | 1 | 1 | 0.5 |
生物資源科学プログラム | 5 | 10 | 6 | 2 |
流域環境学プログラム | 4 | 4 | 3 | 1 |
年によっては3倍になったりもしますが、だいたい1-2.5倍程度の倍率になります。また、年によっては募集定員より多くとっている場合がありますので、入学試験の結果次第ではチャンスがあります。
まとめ
新潟大学 農学部(応用生命科学、流域環境学) 学校推薦型選抜Ⅰ型を紹介しました。農学部というと農業といった一次産業だと思う人がいらっしゃるかと思いますが、それだけではなく、バイオや化学の研究を扱う学問でもあります。ぜひ、工業高校でバイオや化学に興味を持たれた人は進路先の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。